22.相手なしに愛の円環をつくる

「ただ合一を想起することによって、抱擁することなく、変容が」

ひとたびあなたがこのことを知ったら、パートナーでさえいらなくなる。あなたはシンプルに、行為を想起することで、その中に入ってゆくことができる。だが、まず最初にその感覚が必要だ。もしその感覚を知っていれば、あなたはパートナーなしでその行為に入れる。これは少し難しい、しかしそれは起こる。そしてそれが起こることなしには、あなたはずっと依存し続けることになる。依存がつくられる。

多くの理由があって、それは起こる。もしあなたがその感覚を持ったことがあれば・・・もしあなたが、あなたはもはやそこに存在せず、ただ震動するエネルギーだけがひとつになり、パートナーとの円環がある、そんな瞬間を知っていたら―。もはやパートナーが存在するような瞬間、その瞬間、あなただけがいる。そして、パートナーにとっては、あなたは存在しない。彼あるいは彼女のみがいる。そのひとつであることが、あなたのうちに作り出される。パートナーはもはやそこにいない。

そしてその感覚は、女性のほうが得やすい。なぜなら女性はいつも目を閉じて愛を交わすからだ。
この技法を行う間、あなたが目を閉じていられるといい。そうしたら、そこにあるのは円環の内的感覚だけであり、「ひとつ」という内的感覚だけだからだ。そして、想起する。目を閉じて、横になる―あたかもパートナーといっしょにいるかのように。ただ想起して、それを感じ始めなさい。あなたのからだが揺れ始め、震え始める。それを許しなさい!相手がそこにいないことはすっかり忘れ、相手がそこにいるかのように動きなさい。「あたかも」であるのは、最初のうちだけだ。一度コツがわかったら、それは「あたかも」ではなく、そのとき、相手はそこにいる。

実際に、愛の行為に入るように動きなさい。なんであれ、あなたがパートナーとするだろうことをやりなさい。わめき、動き、振るえなさい。すぐに円環がそこに現れるだろう。そしてこの円環は、奇跡的だ。すぐにあなたは円環が作られたことを感じるだろう、しかしいまや円環は男性と女性によって作られたものではない。もしあなたが男なら、宇宙全体が女性になる。もしあなたが女なら、宇宙全体が男性となる。いまやあなたは、「存在」それ自身との深い交感のうちにある。そしてその扉、他者は、もはやそこにいない。

相手とは、たんなる扉だ。女性と愛を交わすこと、それは実際には、「存在」それ自身と愛を交わすことだ。女性はただの扉であり、男性はただの扉だ。他者は、全体への扉だ。しかし、あなたはあまりに急いでいるので、それを感じたことがない。交感の中、深い抱擁の中に何時間もともにとどまることができたら、あなたは相手のことを忘れ、相手はただ全体の延長になる。ひとたびこの技法がわかったら、あなたはそれをひとりで使えるようになる。そして、あなたがそれをひとりで使えるようになったとき、それはあなたに新しい自由を与える―他者からの自由を。存在全体が相手になり、恋人になるということが本当に起こる―あなたの愛する人、あなたの恋人―そしてこの技法を使い続けたら、あなたは「存在」といつでもいっしょにいられるようになる。この技法は、他のやり方でも使えるようになる。
たとえば、朝の散歩の最中にもできる。空気や、朝日や、樹々と、交感に入ることができる。夜、星を見ながら、月を仰ぎながらもできる。一度それがどのように起こるかがわかったら、宇宙全体との性行為にも入れる。
先ず最初は、人間を相手に始めるといい。それはあなたにとってもっとも近いものだ、あなたにとって、宇宙の一番近い部分だ。だが、それなしにもできる。あなたはジャンプして、その扉をまったく忘れることができる。

「ただ合一を想起することによって、抱擁することなく、変容が」

そしてあなたは、きっと変容する。あなたは新しくなる。

Vigyan Bhairav Tantra: Vol 1

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